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リード文を読み、下線部に関連する事柄を証明したり、補足させたりするといった形式であり、従来の「問題解決型」の問いというより、「基本深掘り型」の問いです。
昨年 (2022年) にこの形式が出題されて、2年連続でこの形式の問題が出題されました。
今年は関数方程式と、微分に関する論証問題です。
昨年の講評で
今後こういった問題が入ってきて、それが九州大の数学の目玉になるのかどうかというのは、来年以降注目したいところでしょう。
と述べましたが、2年連続のこの形式での出題となると、いよいよ
九州大学の数学と言えば \(\cdots\)
というシンボル的形式になりそうな予感です。
今のところこの形式は理系のみですが、文系にも波及するかどうかは今後も注視しないと何とも言えません。
なお、この形式による出題分野は昨年は微分法に関するものでした。
今年も関数方程式、及び微分法に関するテーマで、いずれも微分法 (数Ⅲ) での出題です。
個人的にはこういった問題に対する一番の上策は教科書をしっかり読むことだと思います。
色々演習を積み、一周周った後に教科書を読むと、結構景色が違ったりします。
教科書をきちんと読んで、疑問点や関連を自分なりに洗い出すという作業をきちんとしてきなさいというメッセージかもしれません。