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抽象関数に関する定積分について扱った問題です。
2020年度にも名古屋大は抽象的な関数に関する微積分の本格的な問題を出題しています。
単純にゴリゴリ進めていく側面の強い微積分分野にあって、本問は機械的に処理する類の問題とは一線を画します。
本問はヒントと思われる誘導が至る所にありますが、多くの受験生はヒントと受け止め切れなかったと思われます。
訊かれていることを本当の意味で理解できた受験生はクリアーできるでしょうが、数は少ないでしょう。
今年のセットバランスで言えば、このレベルの問題が1題入っていることは問題ないと思いますし、むしろ好ましいと思います。
難問ではありますが、誘導を含め、よく設計された良問だと感じました。