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不等式で表される領域と、面積に関する問題です。
方向性自体は割と一本道で、迷うことはありませんが、それを処理しきるためには
「見るべき部分を見る」
ということが必要になってきます。
不必要な部分にとらわれすぎてしまい、身動きがとれなくなってしまう恐れは多々あります。
一つ一つの処理で特別なことはしていませんが、「やり方」に終始して根本的な部分を蔑ろにしてきた受験生からすると、
「聞けば分かる」
で終わってしまいます。
本番の入試で「聞けば分かる」は何の意味もないことは言うまでもないでしょう。
本問は決して簡単ではありません。
恐らく試験場での出来もよくはないでしょう。
ただ、個人的に本問が悪問とは思いません。
- 見るべき部分を見て、急所を捉えることの大切さ
- その見るべき部分が見えるようになるためには、基本の捉え方が大切であるということ
を教訓とする教材として、糧にできる問題だと思います。
「聞けば分かる」で終わらないために伝えなければならないことを語るよい機会になる一問でしょう。