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記号で書かれているために、読み取りづらい部分はありますが、
\(\displaystyle \frac{1}{1}+\displaystyle \frac{1}{2}+\cdots +\displaystyle \frac{1}{8}+\displaystyle \frac{1}{10}+\displaystyle \frac{1}{11}+\cdots \cdots \)
というように、分母に数字 \(9\) を含む項を除いてできる級数は \(80\) を超えることはないことを示す問題です。
(以下ネタバレ注意)
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直接計算ができないときは \(\cdots\)
この題意の和を直接計算することはできませんから、等号は諦めて不等号を繋いでいく(評価する)という態度が必要になります。
この和を「大きくしよう、大きくしよう」と大きくしても、それが \(80\) に到達しないのであれば題意を示せることになります。
この「大きくしよう」という気持ちをどのような形で実現するかについては、差が付くポイントになります。
(1) がヒント
まずは
第1群:\(\displaystyle \frac{1}{1}\) , \(\displaystyle \frac{1}{2}\) , \(\cdots\) , \(\displaystyle \frac{1}{8}\)
第2群:\(\displaystyle \frac{1}{10}\) , \(\displaystyle \frac{1}{11}\) , \(\cdots\) , \(\displaystyle \frac{1}{18}\) , \(\displaystyle \frac{1}{20}\) , \(\cdots\)
第3群:\(\displaystyle \frac{1}{100}\) , \(\displaystyle \frac{1}{101}\) , \(\cdots\) , \(\displaystyle \frac{1}{108}\) , \(\displaystyle \frac{1}{110}\) , \(\cdots\)
などというように、桁数で区切って「群数列」のように捉えて整理することがポイントです。
今回の \(\displaystyle \sum_{n=1}^{10^{k}-1} b_{n}\) というのは第1群から第 \(k\) 群までの和であることになります。
これを「大きくしよう、大きくしよう」と思ったら、各群の項を全て先頭の \(\displaystyle \frac{1}{10^{m-1}}\) にしてしまうことが考えられます。
余談
本問で扱った
\(\displaystyle \frac{1}{1}+\displaystyle \frac{1}{2}+\cdots +\displaystyle \frac{1}{8}+\displaystyle \frac{1}{10}+\displaystyle \frac{1}{11}+\cdots \cdots \)
という、分母に数字 \(9\) を含む項を除いて得られる級数は
ケンプナー級数
と呼ばれます。
リベンジ(または定着)用の類題
リベンジ(または定着)用の問題としてもう1題用意しましたので、よろしければぜひどうぞ
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