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実践演習 数列系

二項係数の逆数の和【誘導なし】【2013年度 千葉大学】

問題はこちら(画像をクリックするとPDFファイルで開きます。)

二項係数の逆数の和を求める問題です。

シグマ計算の基本については以前

テーマ別演習:シグマ計算基本方針

シグマ計算基本方針 第1講【公式確認とその延長】【2010年度 九州大学など】

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シグマ計算基本方針 第2講【差分解からの和の中抜け】【2013年度 兵庫県立大学など】

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シグマ計算基本方針 第3講【二項定理の活用】【2007年度 大阪府立大学ほか】

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というシリーズで扱っています。

今回は、基本がしっかり身についているということは前提で、手持ちの武器の中で何をどう選び活用していくかという運用力を試すという目的で実践演習で扱います。

なお、原題は誘導がありましたが、方針も含めて考えるという意味で誘導は外しました。

(以下ネタバレ注意)

 

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今回求める和は

\displaystyle \sum_{k=3}^{m}\displaystyle \frac{1}{{}_k \mathrm{ C }_3}

です。

\displaystyle \frac{1}{{}_k \mathrm{ C }_3}=\displaystyle \frac{6}{k(k-1)(k-2)} ですから、

\displaystyle \sum_{k=3}^{m}\displaystyle \frac{1}{{}_k \mathrm{ C }_3}=\displaystyle \sum_{k=3}^{m}\displaystyle \frac{6}{k(k-1)(k-2)}

を求めればよいことになります。

ここまでくれば、\displaystyle \frac{6}{k(k-1)(k-2)} を部分分数分解によって差分解し、和の中抜けを狙っていく目途が立ちます。

振り返ってみると、本問は二項係数の顔をしていますが、実際には分数形のシグマとしての問題であったと言えましょう。

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