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シンプルな設定ではありますが、簡単ではありません。
分野の選択も含めて、どの道具を駆使して解き進めていくかの判断も求められます。
(以下ネタバレ注意)
+ クリック(タップ)して続きを読む まずは、\(A\)\((0 \ , \ 0)\) , \(B\)\((b \ , \ 0)\) , \(C\)\((c \ , \ d)\) などとおいてみます。 \(\overrightarrow{ AP }=p\overrightarrow{ AB }\) , \(\overrightarrow{ AR }=r\overrightarrow{ AC }\) , \(\overrightarrow{ AQ }=q\overrightarrow{ AB }+(1-q)\overrightarrow{ AC }\) と表せます。 また、\(\triangle PQR\) の重心を \(G\) とすると \(\overrightarrow{ AG }=\displaystyle \frac{1}{3}\overrightarrow{ AP }+\displaystyle \frac{1}{3}\overrightarrow{ AQ }+\displaystyle \frac{1}{3}\overrightarrow{ AR }\) ということになります。 詳しい計算結果は省略しますが、\(G\)\((X \ , \ Y)\) としたとき $$\begin{eqnarray} という結果を得ます。 ここから、\(0 \lt p \lt 1\) , \(0 \lt q \lt 1\) , \(0 \lt r \lt 1\) , などを使いながら、\(X\) , \(Y\) が満たすべき条件を Get しにいくという方針があると思いますが、形からしてシンドイ思いをするのは目に見えています。 仮に本問と試験場でであったとして、この路線に入っていった人は、このあたりで切り上げた方がよさそうです。 直交座標だとこのようにシンドイですが、「斜交座標」であれば今回の領域を数式的に表すことができます。 それについては解答中の【参考】で触れています。 (直交)座標を導入すると、大変な思いをすることになることは分かったと思います。 なので、ベクトルとして解き進めます。 まずは、今回の話は「3点が独立に動く」ときの話題です。 そこで、まずは何かを固定して考え、その後固定を外すという「予選決勝法」の路線を睨みたいところです。 \(\overrightarrow{ AG }=\displaystyle \frac{1}{3}\overrightarrow{ AP }+\displaystyle \frac{1}{3}\overrightarrow{ AQ }+\displaystyle \frac{1}{3}\overrightarrow{ AR }\) という式を見て、何を固定するかですが、 \(\overrightarrow{ AP }=p\overrightarrow{ AB }\) , \(\overrightarrow{ AR }=r\overrightarrow{ AC }\) , \(\overrightarrow{ AQ }=q\overrightarrow{ AB }+(1-q)\overrightarrow{ AC }\) という式的に、\(\overrightarrow{ AQ }=q\overrightarrow{ AB }+(1-q)\overrightarrow{ AC }\) はめんどくさい形をしていますから、 動かすなら \(p\) , \(r\)で、\(Q\) には止まっていてもらう と考えたいですね。 この後については解答で詳しく書いていますが、解答を作るうえで書きづらさ、記述のしにくさを感じると思います。 そのあたりも訓練だと思って、まずは自分なりに書いてみてほしいと思います。座標を導入すると
\left\{
\begin{array}{l}
X=\displaystyle \frac{1}{3}\{pb+b(1-q)+cq+cr\} \\
Y=\displaystyle \frac{1}{3}(qd+rd)
\end{array}
\right.
\end{eqnarray}$$ベクトルのまま処理する