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見た目は「これ満たす f(x) なぁ~んだ」という「関数方程式」です。
(1) で、この f(x) が高々 4 次であることを示させるということでだいぶ親切です。
次数の決定については、ノーヒントであることも多いので、誘導を期待せず自分でも考えるように準備しておきましょう。
問題は (2) です。
様々な解法が考えられますので、まずはしっかりと手と頭を動かして考えてみてください。
(以下ネタバレ注意)
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(1) から f(x)=a_{4}x^{4}+a_{3}x^{3}+a_{2}x^{2}+a_{1}x+a_{0} と置けます。
そこから条件 (A) をほぐしていくと
a_{4}=a_{0} , a_{3}=a_{1} を得ます。
これより , f(x)=a_{0}x^{4}+a_{1}x^{3}+a_{2}x^{2}+a_{1}x+a_{0}
と x^{2} を中心として係数が左右対称です。
このような多項式を「相反多項式」と言います。
続いて条件 (B) ですが、
f(1-x)=f(x) が x に関する恒等式である
と見るのが自然でしょうか。
多項式に関する恒等式の処理としては
多項式に関する恒等式であることの翻訳
係数比較法(各項の係数を比較する)
数値代入法(自分にとって都合のよい値を代入して候補を出す)
という方法がメジャーな解法として知られています。
どちらでも処理可能ですので、お好きな方で処理してください。
ただし、数値代入法では「必要性と十分性」についての理解が必須です。
(これについては【総括】でも触れておきました)
また、条件 (B) をグラフ的に捉えた解答についても検証してみました。
解答はコチラ