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有理数、無理数に関する論証は、証明問題であれば結果が分かっているのですが、真偽から判定させるような問題であると判断ミス一つで証明も反例も出せなくなります。
基本的には疑ってかかりましょう。
指導していて思うことですが、単元学習の段階だと、反例を出す力が乏しい人が目立ちます。
有名な反例については一通り経験しておくことが大切です。
「だってこういうことだってあるかもしれないよ」
という力は、もっと言えば「意地悪力」です。
基本的には「どんな意地悪を言われたとしても耐えうる」答案が望ましいわけです。
ですから「意地悪を想定しておく力」というのは答案を書く際の記述力や構想力にも繋がってきます。
単に問題を解くためだけではなく、自分の答案を見返したときに「論理の抜け」について発見出来たりするなど、自分を助けてくれることも多々あります。
こういった問題はそういう力を鍛えるのに一役買うのではないかと思っています。
最後のオチの(3)は「逆なら当たり前なのに」タイプの論証です。
そのタイプの論証は京大が好んでる印象がありますね。
本問は (2) ぐらいから手際の良さが分かれるでしょう。
(以下ネタバレ注意)