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座標平面上をx 軸、y 軸、y=x、y=-x を対称軸として対称移動していく動点 \mathrm{P} に関する確率の問題です。
良心的な誘導設問があるため、その誘導にきちんと乗れれば完答も無理はないレベルでしょう。
本問は p_{n} などの設定が問題文の段階では設定されていないため、漸化式を導入するか否かという判断は自分ですることになります。
本問は動点 \mathrm{P} は限られた点を推移していくため、自然に確率漸化式の導入を考えたいところです。
今回 (1) の結果を見ると、動点 \mathrm{P} がとりうる点の座標が8つあるため、スタートの点(2 \ , \ 1) を\mathrm{A} として、そこから反時計回りに
\mathrm{B}, \mathrm{C}, \mathrm{D}, \mathrm{E}, \mathrm{F}, \mathrm{G}, \mathrm{H}
と名前をつけ、n 秒後にそれぞれの点にいる確率を
a_{n} , b_{n} , \cdots , h_{n}
とします。
このように、8つの数列を導入することになりますが、(2) で匂っている対称性を利用することで実質半分の
a_{n} , b_{n} , c_{n} , d_{n}
という4種の連立漸化式の処理ということになります。
この連立漸化式の処理については手際が問われます。