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テーマ別演習 ピタゴラス数

ピタゴラス数 第4講【イェスマノヴィッツ予想】【有名事実】

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ピタゴラス数 第1講【平方剰余】【2004年度 旭川医科大学】

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ピタゴラス数 第2講【原始ピタゴラス数の一般解】【1999年度 京都大学】

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ピタゴラス数 第3講【拡張版の等式】【2000年度 横浜国立大学】

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非常にシンプルな問題ですが、難問です。

本問は歴史的には1955年にシェルピンスキーという数学者によって解決されました。

その後、この問題は一般のピタゴラス数についても成り立つか?という疑問に変わっていきます。

すなわち

a , b , ca^{2}+b^{2}=c^{2} を満たす正の整数とする。

a^{x}+b^{y}=c^{z} を満たす正の整数 x , y , z

x=2 , y=2 , z=2

のときに限られるか?

という問題になるわけです。

提唱者の名前から「イェスマノヴィッツ予想」と呼ばれています。

多くの具体的なピタゴラス数についてはこの予想が正しいことが証明されましたが、一般論としてはまだ解決されていません。

ABC予想の解決がこのイェスマノヴィッツ予想の部分的な解決を含んでいるらしく、イェスマノヴィッツ予想の解決も期待したいところです。

ただ、ABC予想については京都大学の望月新一教授により解決が宣言されたものの、国際的には完全な同意をうけていない状況であり、今後どういった展開になるのかに注目したいところです。

 

本問はそんな背景を持つ由緒ある問題なのですが、高校数学の範囲内で解決は可能ですし、手法自体は大学入試においてもよく使う手法ばかりです。

ぜひチャレンジしてみてください。

 

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